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2007年11月

かぜ症候群のお話

 先日行われた筑波VS慶応(医学ラグビー)は筑波が勝利し2部優勝となりました。乾坤一擲となる入れ替え戦にも勝利することを猛烈に祈ります。現役プレーヤーとして実働できる時間は決して長くはありません。負けて泣くぐらいなら勝って笑い飛ばせ、と激励しておきます。

 そしてかぜ症候群のお話です。これからドクターになる人は、必要な時はしっかりと抗生剤を使用する・不要な時は処方しない、ことを実践してもらいたいと思います。偉そうにしてすいません。

Q:風邪をひいた時に抗生物質(抗生剤、抗菌剤)は必要ですか。

A:90%の確率で必要ありません。風邪の原因微生物としてはウィルスが全体の約90%を占めています。抗生物質は細菌感染には効きますがウィルス感染には効きません。

 例外としてインフルエンザウィルスに対してはタミフルなどの有効な「抗ウィルス剤」が存在します。したがってインフルエンザ感染は他のウィルス感染とは分けて考えることとされています。そのインフルエンザウィルスにしてみても抗生物質は効きません。

呼吸器感染症に関するガイドラインの「成人気道感染症の基本的考え方」には、みだりに不要な抗生物質を使用しないよう強調されています。ウィルス感染症に対する抗生物質の処方こそが耐性菌増加の原因となっている、と手厳しい記載があります。治療方針には、抗生物質に対する患者・家族の誤った期待感を是正させる、ということまで記されています。

かぜで抗生物質が処方されたら理由を担当医に聞いてみて下さい。抗生物質が必要な場合もあり、きちんと納得できる説明をしてくれるはずです。ただし風邪ならば原則として抗生物質は必要ないことを覚えておいて損はないでしょう。

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祝、茗渓学園花園出場!

 茨城県高校ラグビー大会は茗渓学園の優勝で幕を閉じました。茗渓出身の先輩・友人・後輩にはお世話になっている方が多数います。茗渓といえば育ちがいい、ブルジョワジー、などの表現が似合いながらも、全く嫌味を感じさせない独特の雰囲気があります。全国大会ではシードにはなると思うので、他のシード校撃破を目標にベスト8を目指してもらいたいです。

 わが筑波大学医学ラグビー部は、明日リーグ最終戦で慶応大学医学ラグビー部と対戦します。金持ちで、頭が良くて、カッコいいとくれば相手として不足はない。どころかひがみ根性からだけでも勝利したい相手です。今年の対抗戦同様にホワイトオンブルーがタイガージャージをねじ伏せることを期待します。ここで勝てば一部との入れ替え戦出場となることでしょう。しかし、先を見据えてではなく明日の勝利を全力でもぎ取りにいってください。君達の勇姿を見るために応援に駆けつける予定です。

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インフルエンザのお話

 例年に比べ今年は1ヶ月ほどインフルエンザの流行が早いそうです。まだワクチンを接種していない方はぜひ来院してください。当院では開院初年度にて1回¥2630(税込み)で施行しています。事前に電話連絡をいただけるとありがたいです。常陽リビングでもインフルエンザの記事を掲載しました。

Q:去年インフルエンザにかかりとてもつらい思いをしました。今年65歳になりインフルエンザワクチンを接種してみようかなと考えています。何かアドバイスはありますか。

A:インフルエンザの治療薬としてタミフル、リレンザ、シンメトレルなどが知られています。しかしインフルエンザは予防に優る治療法はないと言っても過言ではありません。

 ワクチンはハイリスク群の方には特に必要とされています。ハイリスク群とは「65歳以上の者」「施設などの入所者で慢性疾患を有する者」「肺および心臓に慢性疾患を有する者」「糖尿病、腎疾患、免疫不全を有する者」「インフルエンザ流行期に妊娠中期から後期にかかる予定の妊婦」を指します。

 ハイリスク群との接触者もワクチン接種が勧められます。具体的には「医師、看護師などの医療関係者」「施設で働く者」「ハイリスク者が家にいる家族」などです。

 その他にワクチン接種をした方がいいのは「HIV感染者」「乳幼児の家族」「海外旅行者」「地域に必須の活動をしている者」「寮生活などの学生」「一般の接種希望者」などです。

 小児は2回ワクチン接種した方がいいと言われていますが、成人は1回接種で十分です。高齢者には公的医療費が補助されるので、積極的に利用してワクチン接種を受けることをお勧めします。

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ジェシーのこと

 福島県立安積高校ラグビー部が花園初出場を果した時のFBがジェシーだった。彼は敬虔なクリスチャンであり、日曜は安息日ということで練習どころか試合にも出場しないことで有名だった(有名ではないか)。ハーフで彫りの深い顔立ちは、はっきり言って男前である。彼が医学部を目指していると聞き、筑波大を目指せよと声をかけてはいたがその後一度も会ってはいない。ネットで検索してみたら2004年度富山医科薬科大学ラグビー部のキャプテンに彼の名前を見つけた。

 ジェシー、医学部に入ったんだ。そしてラグビーを続けていたんだ。安積高校が7年ぶり2度目の花園出場した試合を私は観に行ったけど君も行ったか?対戦相手は何の因果かまたも八幡工業だったよ。そしてその試合に出ていた選手のうち2人が筑波大学体育学部で1人はなんと医学部にいるんだ。君はもう医師免許を取得しどこかで勤務しているだろう。会うことがあったらよろしく。

 この話が分かるのは推定30人ほどだけど、思いがけぬ宝物を見つけたように嬉しかったのでメモがわりに綴っておきました。

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知的に読書の秋としゃれこんで

 私の中では数年周期で読書熱が高まります。ちょうど今がその時期にあたるようで10冊ほど文庫本をまとめ買いしました。重松清、灰谷健次郎、三浦綾子(キリスト教色が薄いもの)、遠藤周作(同じくキリスト教色薄いもの)などが個人的には好みです。もし時間のある方はということで2つお薦めを。

 「橋のない川」 住井すゑ

  部落差別を描いた牛久市出身の女流作家による、日本人なら一度は読んでほしいと思っている本です。全7巻と長いので注意。

 「チボー家の人々」 ロジェ・マルタン・デュガール

  第1次世界大戦を挟んで、時代に翻弄されながらも史実で重要な役割を果しそうになった?一家のフィクション・ノンフィクションを絡めた話です。さらに長いので注意。

 読書熱の冷めないうちに読みダメして色んな意味でネタを仕入れておきます(笑)。

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